九州から戻って、すぐに静岡県の安倍峠に向かった。

   峠近くのブナ林下は

   案の定、鹿の食害で見事なまでに丸坊主だった。

   ここ数年、どこに出かけても落胆する。

   それほど鹿の食害は深刻である。

   もはや豊かな植生など望むべくもない。

   かろうじて生き残っていた目的の植物を探しあてた。

   その足で伊豆の戸田峠に向かった。

   愛知県からの1日の行程としては、かなりハードである。


   
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   戸田峠で、登山道付近でイズテンナンショウを探した。

   ホソバテンナンショウばかりで

   お目当てのイズテンナンショウはなかなか姿を現さない。

   馬酔木の輝くような新緑の中に踏み込んでみた。

   ここでも林床の植物はことごとく鹿に喰われていて

   まったく何もない状態。

   鹿の運動場か、と思えるほどの惨憺たる状態だった。

   まるで鹿たちの採餌行動をあざ笑うかのように

   ヤマツツジが花盛りだった。

   鹿が背伸びしても届かない位置にある木の花は

   なんとか健在ではあるものの

   林床の植物は丸坊主。

   遠目では、緑豊かに見える山々だが

   現実は、保水能力を失いかけて、随所で崖崩れなどが起き始めている。

   緑のダムとも形容される夏緑林が

   日本全土で赤信号が点滅している状態である。

   鹿たちはきょうも餌を求めて、あちこち動き回っている。

   









   撮影は2015年5月23日 静岡県の戸田峠で。

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   大きな画面で臨場感をお楽しみください。

   ヤマツツジなどのツツジ類が多く見られました。他にはホウノキやヤブウツギ、ウツギなど

   初夏の花へと移りつつある季節、花の種類はそれほど多くありませんでした。

   このところの東奔西走で、いささかバテ気味です。

   来年のカレンダーの原稿書きがありますので、少し休養も兼ねて

   デスクワークに精を出します。
カテゴリー 旅行、アウトドア
ラベル 植物自然
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