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   オオバナノエンレイソウは北海道の春を代表する花のひとつである。

   本州の北部にも分布するが(青森、岩手県)

   個体数は決して多くない。

   北海道の花と言ってもよいほどである。

   北海道でも、どこでも見られるわけではないが

   かなり広範囲に見られる。

   しかも、その規模が半端ではない。


   
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   上の画像クリックしてみてください。

   このように、生えている場所ではたいてい大群落になっている。

   だから道路を走っていても、すぐに気がつく。

   上の画像は遅くなった時間を気にしながら

   宿へとひたすら道道 (国道ではなく道道) を走っていた時に見つけた。

   宿泊した宿からは20キロほどの距離だったので

   翌日引き返して撮影したものである。

   ✿ 北海道を車で走る場合、国道より道道を選んだ方が、花を見る機会が多い。


   
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   オオバナノエンレイソウは、その名の通りともかく花が大きい。

   よく似たミヤマエンレイソウと比べると

   花びらの大きさは3倍から4倍くらい、巨大といっていい大きさなのである。

   北海道にはミヤマエンレイソウも自生する。

   花びらの大きさを比較するために、両方を並べてみた。


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   違いは一目瞭然である。

   ミヤマエンレイソウの花びらの大きさは、本州のものより北海道のものは

   やや大きい傾向があるが、それでもオオバナノエンレイソウと比べると

   その差は歴然としている。

   北海道のエンレイソウ属は、他にエンレイソウとコジマエンレイソウがある。

   また種間雑種も多く、それぞれに名前が付けられている。


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   オオバナノエンレイソウを含むエンレイソウ属は

   日本には4種がある。

   エンレイソウ、ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)、オオバナノエンレイソウ、コジマエンレイソウ

   である。北海道にはそのすべてが揃っていることになる。

   かつてはユリ科に分類されていたが、現在はシュロソウ科へと変更になった。

   新分類ではシュロソウ科エンレイソウ属ということになる。




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   これだけたくさんの大群落があると

   人間の顔が一人ひとり違うように

   花の顔にも違いがでる。

   上の画像左が標準的とすると、とんがり顔の右画像

   丸顔の下の画像のように

   それぞれに個性があることがわかる。

   中には、花びらが長すぎるんじゃない、と思えるゾウさん顔(下画像)の花もあって

   思わず笑ってしまう。


   
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   ともあれ、これらの花が爛漫と咲いている北海道の大地は

   やはり只者ではないと思えるのである。

   ある群落の中に入ってゆくと

   オオバナノエンレイの陰に隠れるように、ニリンソウが花盛りだった。

   足元にはすでに果実となったフクジュソウがあり

   ザゼンソウの葉が伸び出していた。

   キバナノアマナの花はすでに緑色になって

   この場所一面に咲いていたことを伺わせた。

   季節はゆっくりと夏に向かって動いているが

   今しばらくはオオバナノエンレイソウの天下である。


   
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   撮影は2014年5月17日~21日 北海道の道央や日高地方で。

   撮影は原則ケイタイカメラですが、大群落は本業用のデジカメで撮っています。

   大きくアップにして、臨場感を楽しんでください。

   これらの画像や本文は、すべて永田芳男に著作権があります。

   無断使用はお断りします。


   なお、オオバナノエンレイソウに関しては、2012年5月20日にアップしたブログに
   詳しいことを書いています。こちらも合わせてどうぞ。48986288.at.webry.info/201205/article_5.html
カテゴリー 旅行、アウトドア
ラベル 植物自然
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