久しぶりに訪れた故郷は
里ではソメイヨシノが満開だった。
遠くの三国連峰はまだべったりとした白い残雪
山はまだ早春だった。
芽吹きと呼ぶには、抵抗があるような
ほんわかとした色
だが、エネルギッシュな春への胎動は
樹の体内では、ほとばしるような勢いではじまっている。
ほんのりと紅いのはカツラの花か
トチノキの太い芽が、ふつふつと煮えたぎるような勢いで
伸びはじめている。
画像の桜はソメイヨシノではない
私の大好きなオオヤマザクラである。
わが故郷の山には、ヤマザクラよりも、むしろこのオオヤマザクラが多い。
標高が高いせいもあるだろうが
新潟との県境に近いせいもあるかも知れない。
北海道や東北にはヤマザクラがなく、山を染める桜はほとんどがオオヤマザクラである。
オオヤマザクラは北海道に多いのでエゾヤマザクラとも呼ばれる。
また、花の色が濃いのでベニヤマザクラという別名もある。
雪国の桜と呼ぶとぴったりする。
この地で高校生までを過ごしたせいか
桜というと、私はオオヤマザクラをイメージするのである。
今回の故郷探訪ではじめて知ったが、村の木がオオヤマザクラなんだそうである。
町村合併によって、私が生まれ育った群馬県の新治村猿ヶ京は
今では群馬県みなかみ町猿ヶ京温泉と地名が変わった。
実家は小さな温泉宿である。
撮影は2点とも2014年4月26日 群馬県のわが故郷での撮影である。
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