本格的な春がやって来る前に、カメラやレンズになれるために
何度も何度も練習をする。
カメラの出番がほとんどない冬の間に
すっかり鈍ってしまった勘を取り戻すためである。
そんな時に格好の被写体となるのがツクシである。
つんつんと伸びだしてきたツクシによって
春を実感する人も多い。
私の場合は、カメラの勘を取り戻すための被写体になってもらうことが多い。
天気が良ければカメラを持って、毎日のように近くの水田の土手を散歩する。
三脚を使って撮影するのが普通だが
上の画像の場合は、珍しく手持ちで撮影している。
田んぼの土手に腹ばって、そろそろ春めいてきた感じを出すために
どうしても後方の水溜りのキラキラ感が欲しかったのである。
まだ伸びはじめたばかりのツクシは背丈が低く
ローアングルがとれる三脚を使っても、後方の水溜りを入れることが出来なかった。
そこで仕方なく、腹ばって手持ちで、カメラは地面すれすれに、ということになったのである。
手持ち撮影というのは、どんなに気を使っても画面全体への気配りが散漫になる。
この時は、画面の完璧さを狙うより
水温む季節感を第一に考えて、こんなアングルとなった。
練習のうちの1枚である。
撮影は2012年3月14日 愛知県半田市の自宅近くの水田で
デジカメで撮影しています。
大きな画面でもご覧ください。